沖縄の古宇利島の海底に沈んでいるエモンズ

エモンズはアメリカ海軍の駆逐艦であり、1941年に就役してからは重要な任務に就いていました。第二次世界大戦中の1945年には、ロッドマンと呼ばれる駆逐艦と一緒に航行をしていましたが、特攻機の攻撃のターゲットとなってしまったのです。最初はロッドマンが狙われたのですが、初めの1機がロッドマンを攻撃したことでエモンズは負傷したロッドマンを庇うことになりました。守るために対空砲撃を行い、撃墜にも成功していたのですが、最終的に5機の特攻機から同時攻撃を受けたことが致命傷となり、どうすることもできない状態になったのです。爆薬庫に引火が起こって大爆発が起こったことから、船は航行能力がなくなったので、乗組員の救助後に海没処分されました。海没処分された理由は敵の手に駆逐艦や情報が渡ることを避けるためであり、ひっそりと処分されたのです。このときにはエモンズに乗船していた60名が亡くなり、80名近い人が負傷しました。

ひっそりと海没処分されたこともあり、エモンズが発見されたのはつい最近のことです。2000年の9月に、古宇利島の海底から油が浮かんでくることを不審に思った人が通報し、保安部が調査を行うことになりました。その結果、海底に沈む沈没船が発見され、12月にはアメリカの駆逐艦であるエモンズであることが明らかとなったのです。現在では、エモンズが沈んでいる場所は上級者のためのダイビングスポットとなっています。水深は30mを超えており、潮の流れが速い場所であることから初心者では潜ることができないような場所です。足元には魚雷や火薬なども残っているため、沈没船ダイビングの知識やそれに向けた特訓が必要になることもあります。沈没船を見ることができるダイビングに興味がある場合は、難易度が高いことに注意は必要ですが、原形をとどめているエモンズを見ることができる沖縄古宇利島でのダイビングがおすすめだと言えるでしょう。